Cross Talk 03
先輩・後輩関係なく助け合う、
エキスパート職とスタッフ職の関係性。
トークテーマ:エキスパート職・スタッフ職の連携
Cross Talk 03
先輩・後輩関係なく助け合う、
エキスパート職とスタッフ職の関係性。
トークテーマ:エキスパート職・スタッフ職の連携

PROFILE

社員A
- 所属部署
- 鍛圧室鍛造係
- 入社
- 2000年
- 専攻
- 電子機械科
- 趣味
- ウィスキー収集
- 職場
- 渋川工場

社員B
- 所属部署
- 鍛圧室
- 入社
- 2021年
- 専攻
- 工学院 応用物理学専攻
- 趣味
- ゴルフ、ラーメン屋巡り
- 職場
- 渋川工場
Introduction
大同特殊鋼は現場の実作業を行うエキスパート職と現場を支えるスタッフ職が連携して仕事を進めています。このクロストークでは高校卒業後から大同特殊鋼の現場の第一線で活躍するベテランのエキスパート職の社員Aさんと、大学院を卒業後から現場を支える若手のスタッフ職の社員Bさんに仕事の連携についてクロストークで語っていただきました。
topic 01
入社理由にもなった
「働きやすさ」の要素。
topic 01
入社理由にもなった
「働きやすさ」の要素。

まずはお二人の仕事内容を教えてください。
- 社員A:
- 職種としては、「現場オペレーター・現場工程管理」になります。簡単にいうと、鋼材をプレスする機械を操作したり、その工程を管理するエキスパート職の仕事です。
- 社員B:
- 職種としてはスタッフ職の「製造技術職」になります。生産設備の保全や改善が仕事です。ざっくり言うと、現場のエキスパート職の皆さんが効率良く仕事をするのをサポートする役割です。
スタッフ職とエキスパート職はどのように連携しているのでしょうか?
- 社員A:
- 材料の知識を持つスタッフ職がいないと品質的に成り立たないので、そこで連携しています。例えば、『いかに能率よく製品を仕上げられるか』というのが現場の腕の見せ所だったりするのですが、中には速く加工しすぎると品質要求を満たせないアイテムもあります。そういったときに、材料のことを勉強してきた社員Bさんのような方にフォローしてもらって品質と能率を担保してもらっています。
- 社員B:
- エキスパート職には「どうやったら鋼材が割れないか」とか「どう加工すれば鋼材に傷が出ない」みたいな現場にしかない感覚的なノウハウがあるので、私たちスタッフ職のロジックとエキスパート職の感覚・ノウハウを融合させて仕事をしています。
1日にどれくらい連携しながら働いているのでしょう?
- 社員A:
- 同じ部屋で働いているので、割と一緒にいる印象が強いです。
- 社員B:
- すぐ近くにいるので、業務以外の雑談もします。

topic 02
連携から生まれる
高品質。
topic 02
連携から生まれる
高品質。

お互いがいることで助かることはどのような時ですか?
- 社員A:
- ずっと製造現場にいるわけじゃないので、品質トラブルが起きた際に何が起きていたのか?というのを作業実績記録や実際の作業映像をみて、トラブル原因の解析や再発防止策の立案を社員Bさんがしてくれるときとかすごく助かりますね。
- 社員B:
- 新しいアイテムの製造工程を考える際にエキスパート職の皆さんの意見が一番参考になります。私からしたら「本当?」というような意見が出てくることがあるのですが、いざやってみるとその通りになることがほとんどで、いつも驚かされます。印象に残っているのは、四面鍛造機の負荷対策の件ですかね。鍛造機は上下2つの金敷を用いて鍛造するのが一般的なのですが、渋川工場には上下左右4方向から鍛造する四面鍛造機を保有しています。四面鍛造機は他の鍛造機と比べるとパワーがないので、大きい素材を投入するとマシン負荷が高くなり、四面鍛造機の故障リスクが大きくなるということに悩んでいました。これを社員Aさんに相談したら、「素材形状を8角形から16角形にすれば行けるよ」と言われました。もっと色々やらないと無理じゃない?って思ったのですが、やってみたら本当に成功して驚きましたね。
- 社員A:
- 棒状の鋼材を8角形から16角形にすると角が丸くなるから、その分小さくなったり、滑らせることでマシンが圧力をかけやすくなるんだよね。
- 社員B:
- 小さくなると言っても数ミリとかの話なので、その程度で本当に効果あるの?ってはじめは思ってしまいました(笑)。
連携する上で大切にしていることはありますか?
- 社員A:
- 長年現場の仕事をしている私にとっては当たり前のことでも、相手からしたら分からないことも多いので普段のコミュニケーションを良好にして相談してもらいやすい雰囲気作りはしています。逆に私から相談することも多々ありますが。
- 社員B:
- コミュニケーションをしっかり取って信頼関係を築けるようにすることは私も大切にしています。スタッフもエキスパートもやりたいことがたくさんあるなかで、そのほとんどは一人では実現できないことばかりです。信頼関係を築いて、お互い気軽に相談・お願いできるようになれば、どんどん良い職場になっていくと思います。
相談の内容はどのようなものですか?
- 社員A:
- この工程って本当に必要なの?無駄じゃない?と思うことは現場にいるとよくあります。いらない工程は無くした方がより効率よく生産できるので、ここって省略できないかな?って相談することはありますね。
- 社員B:
- 工程省略は製造コストの改善に直結するので、スタッフ職の業務としても非常に重要です。中には品質に影響してくるものもあるので、ユーザーの品質要求を満たせるかの試作・評価を行い、慎重に実施可否を検討しています。
topic 03
二人の印象深いエピソード。
topic 03
二人の印象深いエピソード。

一緒に仕事をした中で印象深いエピソードはありますか?
- 社員A:
- 一緒に行ったAKB活動は印象に残っています。略さず言うと、「A:あきらめられていた K:危険な B:場所」を改善する活動です。改めて言葉にすると強引な活動名ですね(笑)。
- 社員B:
- 3文字で略すことに職場がハマっていた時期ですね(笑)。
- 社員A:
- AKB活動は「あきらめず、職場の環境を安全にしていきましょう」という趣旨なのですが、社員Bさんと協力してすごいスピードで改善が進みましたね。
どのような改善を行ったのでしょうか?
- 社員B:
- 多く行ったのは足元の改善です。とてつもなく重いものを運ぶので工場内のコンクリートの基礎が痛んでいくのですが、そこに鉄板を敷けるようにしたり、そもそも長持ちするものに変えたり。
- 社員A:
- 社員Bさんはフットワークがとにかく早かったですね。「ここ改善したいんだよね」って相談すると次の日にはもう見積もり取っていました。
- 社員B:
- AKB活動は現場主体の活動なので、依頼があってもスタッフ職側で後回しになってしまう場合もありますからね。社員Aさんが新しい改善ネタをどんどん提供してくれるので、それに負けないように工事の段取りを頑張っていました。
- 社員A:
- 最終的に3000万円程度改善活動に投資し、安全に作業できる職場環境に変えました。
- 社員B:
- この活動もそうですが、年次関係なく筋の通った提案をすれば職種・上司・先輩関係なく実現に向けて協力してくれるのは大同特殊鋼の良いところですね。
今後大同特殊鋼で行っていきたいことはなんですか?
- 社員A:
- AKB活動の目的のように、鍛造の現場業務は作業者の負担が大きいこともあるので、危険な作業に関しては自動化を進めていきたいです。
- 社員B:
- 私の場合は、先ほどの四面鍛造機の品質担当になってから間もない部分があるので、上司や先輩やエキスパートの皆様に力を借りて少しずつ品質担当として成長していきたいと思います。社員Aさんは四面鍛造機一筋でキャリアを積んできたので、色々な話を聞いて理解を深めていきたいですね。品質担当として成長し、キャリアを通じてお世話になった皆さんに恩返しをしたいと思っています。
ちなみに、お二人はプライベートでも交流はあるのでしょうか?
- 社員A:
- 会社のゴルフはよく行きますね。
- 社員B:
- ゴルフを趣味にしている人は多いので、2〜3ヶ月に一回は集まってゴルフコンペしますね。毎年秋には自室で2DAYSのゴルフ旅行があるので、スタッフ職とエキスパート職の大勢でゴルフと美食と美酒を楽しんでいます。私はノンアル派ですが今年も楽しみです!
