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Cross Talk 02
文系・理系が互いに支え合う、
大同特殊鋼のチームワークについての
クロストーク。
トークテーマ:チームワーク、文系職種、理系職種

PROFILE

社員A

所属部署
生産本部星崎工場生産管理室
入社
2019年
専攻
経済学部
趣味
スポーツ観戦

社員B

所属部署
経理部知多経理室
入社
2019年
専攻
人文学部 法律経済学科
趣味
旅行

社員C

所属部署
生産本部星崎工場棒鋼室
入社
2022年
専攻
工学府 マテリアル工学専攻
趣味
バレーボール

社員D

所属部署
技術開発研究所 ステンレス・高合金材料技術研究室
入社
2021年
専攻
工学研究科 材料デザイン工学専攻
趣味
ソフトテニス

Introduction

大同特殊鋼では、文系と理系、どちらの出身者も活躍しています。お互いがそれぞれの得意なことや専門性を活かしながら、ときには助け合うことで、一人ではできない仕事が成り立っています。このクロストークでは、文系出身の社員Aさんと社員Bさん、理系出身の社員Cさんと社員Dさんに、それぞれの仕事や他部署との連携について語ってもらいました。

topic 01
文系と理系、
それぞれの役割。

みなさんはそれぞれ異なる職種ですが、仕事内容を教えてください。

社員B:
私は工場の経理を担当しています。以前は製造にまつわる費用、現在は労務費など毎月決まって発生する固定費といったように、費用の区分ごとに担当し決算や収支分析を行っています。
社員A:
営業職志望で入社し、現在は生産管理を経験しています。線材と呼ばれる製品の生産計画を年間や月間で作成し、日々の生産状況の確認を行い、トラブル時には計画を組み直し。関連部署を巻き込みながら最短で出荷できるようフォローします。
社員D:
研究開発職として、新しい材料の開発や、既存材料を安定的に製造するための提案をしています。求められる特性に対して、適切な成分系や熱処理条件を考え、実験方法を考えて実施します。
社員C:
棒鋼という製品を生産する工場の製造技術として、設備のメンテナンスや修理、作業性向上やエネルギーコスト低減につながる改善などを行い、いかに高品質で歩留まりよく、効率的に生産できるかに取り組んでいます。

文系のお二人は、製造業での仕事で困ったことはありませんでしたか?

社員A:
昔から日本のモノづくりのドキュメント番組が好きで、メーカーを志望したんですが、入社すると分からない用語がナチュラルに飛び交う世界でした。でも、製造室と1日に何十回もやりとりする中で、深い内容までは分からなくても、自然と覚えましたね。
社員B:
私も「モノづくりを通じて世の中を支える一員になりたい」と思って入社しました。今では標準的な工程の流れは大まかに把握しているけれど、書類の専門用語は分からないものばかり。でも、恥ずかしがらず理系の社員に聞いています。
社員A:
文系出身者はみんなそうですよね。自分より後輩でも、理系出身者の方が材料の知識はあるはず。だから後輩にも教えてもらうようにしています。

理系のお二人は、学生時代の知識をどう活かせていますか?

社員D:
私は金属を専攻したので、何℃で内部組織がどう変わるかといった基礎知識は、学部時代の知識がすごく役立っています。大学院の研究室ではプログラミングも経験しましたが、今も溶けた鉄の中で微量元素が偏って固まる「偏析」という現象のシミュレーションプログラムを、自分で書くことがあります。
社員C:
大学では材料力学を専攻しましたが、入社直後の仕事は設備担当で、正直まったく違う分野でした。「シリンダの動きに対して強度が十分か?」「モータで圧延機を動かすにはどういう検討をすればいいか?」など、必要な機械系の知識は入社後に勉強しましたね。でも今は品質向上にも携わるので、材料の知識が活かせています。逆に機械系出身の人たちは、材料の知識を入社後に学んで活躍していますよ。

topic 02
いろいろな部署が関わり
製品が形になる。

みなさんの仕事は、どの部署とどんな連携がありますか?

社員C:
製造技術では、毎月、生産管理から提示される生産計画を元に、最適な生産スケジュールを組み立てます。また生産設備は経理上の「固定資産」にあたり、例えば生産性向上のために改造をすれば、新しい価値がつき経理上の処理が必要になります。それを予算の段階で、経理部門に相談しています。
社員B:
製造技術が作った設備の決裁書と図面が経理へ回ってくると、私たち工場の経理が確認して上司の承認に回すんです。と言っても図面の見方は分からないので、添付文書の内容を読んで判断します。経理としてはこの他に、工場で発生した費用を集計し、予算計画の範囲内だったかを分析して各製造部門に展開することも行っていて、その際には製造部門や生産管理とコミュニケーションをとります。
社員A:
生産管理は社員Cさんが言ったように、営業が受注した製品に対して、旗振り役となって製造技術などと一緒に生産計画を進め、納期に間に合わせる役割です。イレギュラーが発生した場合には、その対応も製造技術とやりとりします。
社員D:
研究開発は、ここにいるみなさんの中では、製造技術との関わりが多いですね。当社の研究開発は、新しいものを生み出すだけでなく、既存製品の特性が要求から外れてしまった場合に、営業や技術室経由でお客様の相談が寄せられ解決する部門でもあるんです。そういう場合には原因や改善策を考え、製造技術と一緒に実現するための相談をします。

topic 03
スムーズな連携のために
大切にしていること。

他部署と連携するうえで心がけているのはどんなことですか?

社員D:
とにかく営業や製造技術と、ちゃんと話をすることですね。特に実験に関しては、研究部隊が独断でデータを取っても、お客様が求めているものとは違ったり、製造するうえで不要なものだったりしたら意味がありません。ミスマッチを生じないように、実験前にどういうデータがあるとお客様が嬉しいかをイメージするようにしています。
社員C:
製造技術として他部署に情報共有や依頼をするときは、内容が的確に伝わるよう気をつけています。専門用語をかみ砕いたり、写真や図を添付するなど、表現の工夫をしています。
社員B:
文系の私たちにも伝わるよう考えてもらっていて、とてもありがたいです。
社員C:
正しく情報が伝わらないと、時間が余分にかかりトラブルにもつながりがちですからね。
社員B:
私も、他部署からの問い合わせに対しては資料を提示するなど、丁寧に分かりやすく伝えられるよう工夫しています。それから、分析や収支報告資料の作成で分からないことがあれば、一から聞くのではなく、経理としてできる限り調べたうえで質問するようにしていますね。
社員A:
問い合わせや相談の際に、自分なりの考えを示すことは大切ですよね。工場内においては、生産管理が最もお客様に近い存在。どのようにすればお客様の要望を叶えられるのかを考えてから、他部署に問い合わせるようにしています。そうすると他部署の方からも、「もっとこうしたほうがいい」といったアイデアも出してもらいやすくなるんです。

topic 04
お互いに助け合って
仕事は成り立つ。

他部署の存在に助けられているなと思うのはどんなときですか?

社員A:
設備トラブルなどがあると、お客様の要望に合うよう生産時間を短縮しなければならないんですが、製造技術など工場が一丸となって知恵を出し生産を進めてくれて、助けられています。また、ここにいる経理の社員Bさんのような同期や、生産管理から異動した他部署の後輩は、日ごろから「ちょっとこの数字を調べてほしい」など頼りやすいですね。
社員B:
ちょっとした質問も遠慮なくできるから、私も同期を頼っています。
社員C:
製造部門は多くの部署と関わりがあるんですが、中でも生産管理には、トラブルでスケジュール通り生産が進まないときは真っ先に連絡します。「じゃあ、納期が遅いこの製品を後ろに回しましょう」と予定を組み直してくれるおかげで、安心してトラブル解消に全力を注げます。たまに「この日までには直してね」と言われることもありますけど(笑)。
社員A:
予定を組み直すのは苦労しますけど、調整も生産管理の重要な仕事ですからね。
社員C:
他に設備保全専門の部隊などにも助けてもらっています。
社員D:
研究開発が新しいアイテムを生み出すうえでは、営業部隊がお客様ニーズに基づいて、売れる可能性の高いアイテムへと導いてくれています。また製造技術は、私たちが理想で考えてしまう製品の実現方法を教えてくれる存在。特性発現のメカニズムが分かっても、実現不可能では意味がないので、開発段階から意見をもらっています。
社員B:
私の担当ではないけれど、研究開発と経理の関わりもありますよね。
社員D:
成分を変えてコストを下げるような場合には、見積もりを出してもらっています。それ以外にもいろいろな部署と関わりますが、質問すると忙しくても丁寧に教えてくれますよ。
社員A:
基本的に社内はいい人が多くて、私は入社時からイヤだと思う人がいないんです。気取りがないし、役職者もフランクです。
社員C:
上司への相談も、ためらうことなく上司のデスクの横へ行って「ここが分からないんですけど」と聞けますよ。上下も横も、みんな距離が近く最後まで面倒を見てくれる人が多い。それがチームワークのよさにつながっていると思います。

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